ヤナギ類(Salix spp.)の枯死部に穿孔するDorcus属(コウチュウ目クワガタムシ科)
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概要
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三重県北部の河川敷14地点でヤナギ類(Salix spp.)の枯死部に穿孔するDorcus属(コウチュウ目,クワガタムシ科)の幼虫,新成虫を調査した.枯死した倒木,立ち枯れ,生立木の部分枯れの白色腐朽材計63本のうち57.1%にDorcus属が穿孔していた.そのほとんどはコクワガタ(Dorcus rectus)であったが,ヒラタクワガタ(D. titanus),オオクワガタ(D. hopei)もみられた.部分枯れには倒木と同程度の穿孔が認められ,コクワガタでは地上高の高い位置にある部分枯れで成長量が大きい傾向があった.また希少種のオオクワガタは部分枯れ3本のみから発見された.本研究からDorcus属の餌資源および生息場所としての部分枯れの重要性が示唆された.
- 2004-03-31
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