中国寧夏回族自治区におけるAnoplophora属2種(コウチュウ目、カミキリムシ科)の種間関係に関する形態学的解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
中国寧夏回族自治区に分布するAnoplophora属のカミキリを14地点から捕獲し、形態学的な解析を加えた。自治区北部にはツヤハダゴマダラカミキリ(Anoplophora glabripennis)と推定される集団が、南部にはキボシゴマダラカミキリ(A. nobilis)と推定される集団が存在するものの、中部域には上翅に両種の中間的な色彩をした斑紋をもっ個体が認められ、それらの個体の色彩比率は地理的なクラインを示した。さらには中間色を示す個体は雄交尾器側片の形態も中間的であった。これらのことから両種は自治区中部の広い範囲で浸透交雑がおこっている可能性が高いと考えられた。
- 樹木医学会の論文
- 2003-09-30
著者
関連論文
- 昆虫の変態と付属肢の発達(小さく収める)
- 韓国江原道のアカマツ林における地表性無脊椎動物群集 : 特にマツバノタマバエの被害に関連して
- ヤナギ類(Salix spp.)の枯死部に穿孔するDorcus属(コウチュウ目クワガタムシ科)
- オサムシ類の体サイズの地理的変異 : 気候適応と種間相互作用がもたらすパターン(2001 年度学会賞受賞論文)
- オオオサムシ亜属における交尾器の錠と鍵 (特集 昆虫の交尾器の多様性)
- イワワキオサムシCarabus iwawakianus Nakaneの地理的変異の検討(甲虫目オサムシ科)
- ヤコンオサムシ(甲虫目オサムシ科)の地理的変異の検討
- 伊勢湾を渡るミカワオサムシ Carabus arrowianus(コウチュウ目, オサムシ科)
- 中国寧夏回族自治区におけるAnoplophora属2種(コウチュウ目、カミキリムシ科)の種間関係に関する形態学的解析
- 昆虫の種の保全と環境保全(生物多様性の保全)
- 「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」にもとづく緊急指定種, タカネルリクワガタ Platycerus sue (コウチュウ目, クワガタムシ科)のミトコンドリア遺伝子の多様性
- タカネルリクワガタ Platycerus sue (コウチュウ目, クワガタムシ科)の飛来樹種
- 京都府北部におけるコルリクワガタ種群 the acuticollis pecies group (コウチュウ目, クワガタムシ科, ルリクワガタ属 genus Platycerus)の分布
- 富士山の一次遷移過程の異なる環境における地表性甲虫群集とその季節変動
- 北関東における落葉採取林と未採取林のオサムシ科甲虫群集