計算整数論のひろがり
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概要
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整数論は整数の性質や方程式の整数解を研究することにその起源を持つ非常に古い学問分野である.その対象が具体的なこともあって,コンピュータの普及する以前から,実験的,計算的な研究が行われてきた.コンピュータが研究の手段の一つになり,この方向の研究は一層進み計算整数論の分野を形成するに至っている.その発展を促進したものの一つは,公開鍵暗号で初等整数論が使われたことである.その一方でより抽象的な整数論的対象に対しても具体的な計算の手法が確立し,発展している.本稿ではこのような現状を歴史的な背景を踏まえつつ紹介したい.
- 2010-10-01
著者
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