自然の循環に関する中学生向け体験型環境教育プログラムの考案と試行
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概要
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本研究では,土から始まり,土へ戻る自然の循環を発見する中学生向けの体験型環境教育プログラムを考案し,試行実践を通じて学習効果を考察した.具体的には,屋外へ出て,互いにつながりのある5つのものを写真に撮影するとの活動課題を用いた.中学1年生に対する試行実践の結果から,80%以上の生徒が,楽しいと感じ,積極的に取り組み,班で話し合うことができ,自然はすごいなと感じ,知らなかったことを学ぶことができたと言える.また,90%以上の生徒に対し,自然に対する気づきを培うことができたと言える.自然の循環・つながりに関しては,60〜70%の生徒に対して学習効果が認められたと言える.その一方,資料・説明や活動課題を難しいと感じた生徒も多く,とりわけ資料の提示,活動課題の説明の改善が求められることが明らかとなった.
- 2010-03-03
著者
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