重度知的障害者が求める地域生活支援における障害者と支援者との関係性とは : パーソン・センタード・プランニングにアクティブサポートモデルを導入した支援の成果と実施過程に関する質的分析から
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概要
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本研究では,「重度知的障害者の居住支援-パーソン・センタード・プランニングにアクティブサポートモデルを導入したグループホームにおける支援」の成果と実施過程を検討し,それに基づき居住者と支援者との関係性について明らかにする.参与観察記録の質的分析の結果,支援者は(1)居住者の【自己選択】を把握する,それを基に(2)【役割】【身の回りのこと】【生活の楽しみ】【健康状態の改善】に関する活動を居住者に提案する,(3)居住者の活動に対し,【本人と支援者との意思疎通】によって両者がそれを振り返ることからなる選択肢形成サイクルを実施していた.これによって,居住者の不安感が軽減した,活動の選択肢が増えた,行動が周囲に認められた,成功経験が増えた.このことから居住者が求める支援における支援者との関係性は支援を共同で行う点で相互関係にある.成果があった事例では,居住者は自らを迷いながら支援している支援者を支持していた.
- 2009-05-31
著者
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