良書の読書と情報系大学生との関係性の研究
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概要
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近年,情報化の急激な進展とともに読書離れも懸念されつつある。このような状況の中で,良書を日頃からよく読むことが,情報化社会を生き抜くうえでどのような重要な意味を持つのかがこの研究の問いである。我々は,良書の読書が情報化社会の影の側面の予防と光の側面の促進に寄与していると考え,情報化社会の影響が著しい情報系大学生をケーススタディとして検証した。具体的には,良書の読書がテクノ依存症を抑制しQOLを向上させるだけでなく,プログラミングの学習意欲向上にも影響があると仮説を設定してアンケート調査を実施し,共分散構造分析で分析と検証を行った。その結果,良書の読書傾向が強い人は,テクノ依存症の予防的効果が示されるとともに,論理的思考愛好度が高くそれが結果としてプログラミング愛好度を高めるという因果関係が検証された。そのため,情報系大学生の教育現場において,良書の読書を推進することの重要性が示唆された。
- 2010-09-30
著者
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坂部 創一
創価大学工学部情報システム学科
-
横山 威信
創価大学
-
柴田 雅雄
創価大学
-
坂部 創一
創価大学
-
山崎 秀夫
山口大学
-
守田 孝恵
山口大学
-
張 建国
南京師範大学
-
山崎 秀夫
山口大学医学部保健学科
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