タバコシバンムシの生態学的研究(III) : 餌の種類と発育について(甲虫)
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概要
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タバコシバンムシの発育に及ぼす餌の影響について,昆虫飼料I,パン粉,魚粉,小麦粉,イースト,タバコ,コーヒーの7種類の餌を与えて調べた。実験は25℃,70%RH.,16L.8D.の一定条件下で,個体別飼育の方法で行ない,卵から羽化まで継続観察を行なった。餌はすべて粉末化して用いた。(1)餌によって,幼虫の脱皮回数にちがいがみられた。最も多く出現する齢型は,昆虫飼料Iとイーストでは4齢型,魚粉と小麦粉,パン粉では5齢型,タバコでは6齢型であった。(2)発育が一番速いのは昆虫飼料Iで,全発育日数は51.2日であった。次いでイースト,小麦粉,魚粉,パン粉の順となり,一番遅いタバコ6齢型は108.5日かかり,昆虫飼料Iの約2倍の日数を要した。(3)それぞれの餌について最多出現齢型で終齢幼虫の頭幅を比較すると,パン粉の635μmが一番大きく,昆虫飼料I,魚粉,タバコはほとんど差はなく,小麦粉がやや小さく,イーストが560μmで最小であった。
- 1985-03-28
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