ガイマイゴミムシダマシの各種殺虫剤に対する感受性
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概要
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1)埼玉県毛呂山町の鶏舎から採集したガイマイゴミムシダマシAlphitobius diaperinus (PANZER)の殺虫剤11種類に対する感受性を局所施用法により評価し,その特性を調べると共に,イエバエ(CSMA系)との比較を行なった。2)薬剤処理後,25℃の条件下におけるノックダウン率の経日変化は,有機リン剤では早期に安定したが,カーバメイト剤のPropoxurでは徐々に上昇し,ピレスロイド剤では蘇生によりノックダウン率が著しく低下した。3)薬剤処理7日後の致死率(苦悶虫を含む)により求めた薬量-死亡率曲線は,対称型有機リン剤が最も勾配が急で,カーバメイト剤やピレスロイド剤ではなだらかであった。4)感受性の高い薬剤はfenthion, azamethiphos, fenitrothion(対称型有機リン剤)であり,感受性の低いものはprothiofos(非対称型有機リン剤), propoxur, carbaryl(カーバメイト剤)であった。5)イエバエに効力があり,ガイマイゴミムシダマシには影響の少ない薬剤はProthiofosとpropoxurであった。
- 日本家屋害虫学会の論文
- 1996-12-25
著者
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