Aeolanthes属(鱗翅目,キバガ上科)4種のタイ国からの記録
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東洋区に分布するAeolanthes属は,Xyloryctidaeヒロバキバガ科あるいはLecithoceridaeヒゲナガキバガ科(HODGES(1978)によれば前科はマルハキバガ科の,後科はキバガ科の1亜科である)に含められるが,筆者は現在のところその所属を決定できない.1981および1983年に文部省科学研究費(海外学術調査)によって行われたタイ国の鱗翅目相の調査中,本属の4種が北部のチェンマイ県下で採集された.大英自然史博物館での精査の結果,これらは雲南から記載されたA. brochias MEYRICK,ビルマからのA.meniscias MEYRICK,アッサムからのA.deltogramma MEYRICKとA.rhodochrysa MEYRICKであった.いずれもタイ国からは未記録種であり,Aeolanthen属も同国から最初の記録である.これまで未知であったbrochiasの雌交尾器とmenisciasの雄交尾器を図示し,4種の分類学的特徴を記述した.ちなみに,Aeolanthesの種は日本から未発見であるが,分布の公算は大きい.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1985-06-20
著者
関連論文
- フタグロマダラメイガの幼虫と蛹(鱗翅目:メイガ科)
- タイ国産Acrolepiopsis属アトヒゲコガの1新種
- タイ国新記録のセンダンキバガ(鱗翅目:キバガ科)
- Aeolanthes属(鱗翅目,キバガ上科)4種のタイ国からの記録
- Callithrinca属の再記載とタイ国産のその1新種
- タイ国産Thecobathra属の1新種と1未記録種
- 12.日本産スガ(巣蛾)科総説(日本鱗翅学会第23回大会一般講演要旨)
- スガ上科の研究 (VI) Lycophantis 属