Razowski:日本産ホソハマキガ科に関する知見
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概要
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著者は主としてヨーロッパのMuseumに保管されている標本などの検討から,日本産のホソハマキガ17種をここに解説した.以下簡単に新知見についてのみ列記しておく. Eupoecilia kobeana (新種,投稿中)は神戸からの数個体にもとづき記載した. Cochylidia subroseanaナカハスジホソハマキ(新称), C. rupicolaハスジホソハマキ(新称)は日本未記録種で,前者は大阪,長野などから,後者は岩湧山からとれている. Phtheochroides jaculanaアカオビハイイロホソハマキ, P. apicanaツマオビホソハマキはEuthanthis属から, Aethes contumesceneフトハスジホソハマキ(新称)はPhalonia属からそれぞれ新しく移行した. Chilidonta excellentanaツマギンスジナガホソハマキはAethes kulweinianaの亜種と考える.またCh. vulneratanaオオウンモンホソハマキはPhtheochroides claendestianaのシノニムとして扱った.なお,保育社の図鑑(1957)において,ホソハマキガ科の種として扱われたテングハマキ,ハラブトハマキ,ヘリオビハマキはハマキが科に属するものである.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1967-11-30
著者
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川辺 湛
Biological Laboratory, Juntoku Gakuen
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川辺 湛
Biological Laboratory Juntoku Gakuen
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RAZOWSKI JOZEF
Institute of Systematic Zoology, Polish Academy of Science
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Razowski Jozef
Institute Of Systematic Zoology Polish Academy Of Science
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