DESCRIPTIONS OF THREE NEW AND ONE UNRECORDED SPECIES OF THE GENUS ACLERIS HB
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概要
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日本産ハマキガ亜科の3新種と1未記録種の記載 Acleris bicolor KAWABE マエアカハマキ(新称)記載に用いた3個体の標本はいずれも軽井沢周辺で,11月下句に得られたものである.しかし,星野氏から頂いた雌雄の個体はいずれも腹部がなかったので,筆者はまだ雌の交尾器を検討していない.Acleris pulchella KAWABEマエキハマキ(新称)本種はRAZOWSKI博士が新種として,記載する準備をしていたものだが,筆者が確認のために博士に送った標本と一致したため,その記載する権利を筆者に譲ってくれたものである.関東地方の平地で普通にみられる.Acleris nigrilineana KAWABEスジグロハマキ(新称)本州の山地,平地からの個体を検討したが,中部山地では普通に燈火に飛来する.前翅の地色は淡灰褐色から暗灰褐色のものまであり,前翅にみられる隆起細線や鱗片の隆起点刻は個体によって変化する.又雄の交尾器のSacculusにある小突起は左右不相称で,左側では個体によって3個から5個まで変化する.Acleris apiciana HUMBNER ゴマフミダレーマキ(新称)本種は日本未記録種である.RAZOWSKI博士によるとヨーロッパの個体と完全に一致する.北海道,本州からの標本を検討したが,特に筆者は美ケ原で,昼間,多数の個体を採集した.個体によって,前翅の地色,斑紋は著しく変化する.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1963-12-30
著者
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