Two new subspecies of Erebia niphonica JANSON from North Honshu
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概要
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ベニヒカゲは東北地方に於てかなり広い地域にわたる不連続分布を示し,いくつかの地理的品種に分けられるが,そのうちすでに記載されているのは早池峯山のhayachineanaと月山のgassanaの2亜種にすぎない.本文に於ては焼石岳と鳥海山の両個体群にそれぞれ新名を与えて記載した.焼石岳のvakeishidakeanaはhayachineanaに近似するが,前翅の黄褐色帯は第3室に於てくびれが弱く,第1b室に於てよく発達し,後翅の同色帯は通常小斑に分離せず,♀の後翅裏面の後横帯は巾が広い.鳥海山のshirahataiもhayachineanaに似ているが,♂の前翅第2室の眼状紋は縮小するか又は全く消失し,ある個体では前翅のすべての眼状紋がgassanaに於けるように縮小し,♀の前翅の黄褐色帯は第8脈より前方に伸展せず,後翅裏面の後横帯は巾が広い.この亜種名は筆者の意図によるのみならず白水隆氏の御希望もあり,早くからこの蝶を採集調査されて居られた白畑孝太郎氏に因むものである。
- 日本鱗翅学会の論文
- 1958-02-20
著者
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