福祉政策にもとづく制度から排除された人々への支援 : 独立型社会福祉士の実践を通して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年日本は普遍主義的社会福祉に移行してきたが,現実には社会福祉の手が届いていない人々はいまだ存在している.このような福祉政策にもとづく制度から排除された人々の把握およびその人々に対する支援のあり方の検討を,独立型社会福祉士の実践を通して行った.その結果,制度の対象外であることによって排除された人々とともに,制度の対象であるもののサービス不足,サービス利用制限,サービス提供組織優先の視点,アクセス困難などの要因によって公的サービスを利用できていない人々の存在が明らかになった.このような人々に対する支援においては,支援者がある一定の地域で継続的に活動することによって地域のネットワークの要となり制度から排除された人々につながること,そして必要に応じてその人とつながり続けながら家族や地域の人々につなぐことが重要であると考えられる.同時に,現状に則した制度の実現に向けた活動を行う必要があるといえる.
- 2010-05-31
著者
関連論文
- 福祉政策にもとづく制度から排除された人々への支援 : 独立型社会福祉士の実践を通して
- 独立型社会福祉士の独自性と課題 : 独立型および既存組織所属社会福祉士に対する調査結果から
- 介護支援専門員におけるバーンアウトとその関連要因 : 自由記述による具体的把握を通して
- 福祉政策にもとづく制度から排除された人々への有効な支援の検討 : 独立型社会福祉士の実践を通して