高齢者医療福祉サービス試論(<特集>高齢者医療福祉)
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概要
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高齢者への医療福祉サービスの中心は,高齢者が老化という現象によって抱えることになる身体的,精神的,社会的課題への支援活動であり,いろいろな制度がかかわってくるが,その中核的な地位を占めるのは,医療保険制度と介護保険制度である.これらの制度によって高齢者に提供される医療,介護等の保険給付が,医療福祉サービスということになる.対人サービスという商品は,モノと比較した場合,無形性,生産と消費の同時性等の特徴があるが,医療福祉サービスでは,さらにその特徴として,高い専門性と倫理性,制度への依存性,ニーズの時間的無限性と継続性,リスクマネジメントの重要性があげられる.これらの特徴を踏まえた高齢者への医療福祉サービス提供のシステムについて,制度の変遷と現状を概観したうえで今後の高齢化の進展を考えると,必要なことは,サービス提供に必要な財源の安定的確保と高齢者が地域の中で安心して暮らせるようなコミュニティの再生である.
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