産褥早期の足浴・足マッサージによる乳輪・乳房への効果 : 乳輪・乳房の皮膚温の経日的変化から

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概要

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本研究の目的では,褥婦を対象に経日的に足浴・足マッサージを行って,乳輪・乳房のへの効果を乳輪・乳房の皮膚温から検討した。対象は正常に経過している褥婦で,産褥1日目,3日目,5日目と継続して測定された6名(初産婦2名,経産婦4名)であった。方法は,10分間の座位安静後に足浴・足マッサージ15分間実施し,その後12分間安静とした。皮膚温は額中央,乳輪,乳房の部位と腋窩温を測定した。その結果,足浴・足マッサージ前は産褥1日目と3日目では有意差はなかったが,足浴・足マッサージ後は明らかに3日目のほうが乳輪温の上昇を示した。また,足浴・足マッサージ後,乳輪が柔らかくなる傾向を示した。乳房温は,足浴・足マッサージ前後とも経日的に変化はなかったが,乳房の柔らかさは産褥5日目において有意に柔らかくなった。産褥1日目,3日目,5日目とも足浴・足マッサージ後の気分は有意に心地よかったという評価であった。

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