自治体が供給するバス交通サービスとその地域特性 : 関西地方を事例として
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概要
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近年,公共交通サービス,とりわけバス交通に関して,地方自治体が供給する路線が増加している.本稿では関西2府4県を対象として,その供給に関する地域的な差異と要因を検討した.(1)1995年以前または2000年以降にバス運行を開始した自治体は,大都市圏内の周辺地域や大都市圏外でそれに隣接する外縁地域,ならびに大都市圏から最も離れた縁辺地域に多く,廃止代替バスが卓越する.(2)1995年以降に運行を開始した自治体は大都市圏内に多く,コミュニティバスが卓越する.2つの違いは,補助金制度や路線バスの規制緩和などによってもたらされている.バスの運行方法や運賃制度は近隣自治体の先行事例が影響を与えており,自治体が供給するバス交通サービスの近隣効果が確認された.バス運行に関する各種の要因分析を通じて,上記(1)のタイプの自治体は従来のバス路線の維持を目標としており,アクセシビリティの「維持」に努めているといえる.また,(2)のタイプの自治体は交通空白地域の解消に積極的であり,アクセシビリティの「向上」に努めている.
- 2005-09-30
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