ワタナベアゲハの幼生期の研究
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概要
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1.南投県仁愛郷本部溪でミカン科のサルカケミカンより採集したワタナベアゲハ2齢幼虫1頭を,現地のサルカケミカンを食餌として成虫(♀)まで飼育することに成功した。2.3齢幼虫の地色は緑褐色,4齢のそれは緑色であった。また4齢の前胸の黄白色突起は顕著であった。終齢はほぼ白色の斜帯を持ったユズボウ型の濃緑色幼虫で,日本産アゲハチョウ属各種と比較するとナガサキアゲハに最も似ており,クロアゲハにも似た点があった。3.蛹は褐色蛹で,外形は日本産近縁種中最もクロアゲハに近く,外見はナガサキアゲハに似ている。外国産既知種では,ニセベニモンアゲハに最も似ていた。
- 日本鱗翅学会の論文
- 1967-10-01
著者
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