顧客主導の戦略的売価設定に関する研究 : 機能の複合効果を活用して
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概要
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製造業においては競争優位性を確保するために製品差別化戦略が採用されることが多い.そのために基本機能の改善や機能の付加がはかられる.本研究では新たに追加される製品機能を「付加機能」と呼ぶことにする.初めにこれらの付加機能に対する売価の代表値を設定する方法を提案する.そのために,まず潜在顧客のなかから選定された評価者に対して,主観的評価に基づいて評価者ごとに購入価格の金額帯を調査する.次にこれらの金額帯を線形情報統合法を適用して統合することによって評価者として選定された潜在的顧客全体の評価額の代表値を算出する.ところで,新製品開発に際して,付加機能が単独で製品に組みこまれることは少なく,複数の付加機能が同時に採用される場合が多い.このとき複数の付加機能の相互作用によって顧客に有用な新たな機能が生み出されることがしばしばある.本研究ではこれを「機能の複合効果」と呼ぶことにする.本研究では付加機能の複合効果に着目して,「複合効果認識率」と「複合効果額比率」という2つの評価指標を提案し,機能の複合効果の分析・評価を行う.
- 日本管理会計学会の論文
- 2002-01-31
著者
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