漢語サ変動詞の自他に関する一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
中国人学習者に対する日本語教育は重要なテーマであり、基礎的研究を積み重ねていく必要がある。こうした目的の一環として、本稿ではサ変動詞の自他を対象にアンケート調査を行った。その結果、自動詞、他動詞において含意スケールが観察された。また、受身形の習得率はよかったが、使役形はほとんど習得されていなかった。特に、「他動詞に相当する使役形」は全く習得されていなかった。そして、「VNする(VN:動名詞)」が非対格自動詞の場合の「VNされる」は誤用になるが、その場合、対応する「VNする」が習得されないという影響を与えていることがわかった。
- 2008-07-30
著者
関連論文
- 漢語サ変動詞の自他に関する一考察
- 日本語と中国語の「冠詞」についての覚書
- 地域日本語教育と日本語教育文法 : 「やさしい日本語」という観点から
- 白川博之「外国人のための実用日本語文法」
- 「この」と「その」の文脈指示的用法再考
- テイル形、テイタ形の意味の捉え方に関する一試案
- 教育文法に関する覚え書き : 「スコープの「のだ」」を例として
- 「ために」と「ように」に関する一考察
- テキスト言語学の観点から見た談話・テキスト研究概観
- ア系統指示詞の用法に関する一考察
- 名詞句における助詞の有無と名詞句のステータスの相関についての一考察
- テキスト言語学の理論的枠組みに関する一考案
- ことばのしくみを考える