通信EMC技術の研究開発と国際標準化 : 通信ポートの妨害波許容値は如何にして決められたか(放送/一般)
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概要
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電子機器の高速化・広帯域化等に伴って,電子機器のEMC問題は複雑化の一途を辿り,なかでも電子機器の通信ポートに発生するコモンモード伝導妨害波と,これに起因して発生する放射妨害波の対策が急務となっていた.本稿では,電子機器の通信ポートにおける電磁妨害波の試験法の確立に資するために,通信線の不平衡に起因するコモンモード伝導妨害波の発生メカニズムを検討するとともに,このコモンモード伝導妨害波に起因して通信線より空間へ放射される電磁妨害波を推定する方法を,実規模の実験用通信線路設備を用いて測定した通信線から放射される妨害波と対比しながら検討した結果を述べる.そして,これらの検討結果に基づく,複数対線の通信ポートの妨害波を精度よく評価するためのプローブ(擬似通信回路網:ISN)設計法に関する研究開発経緯と,一連の研究開発で得られた結果を背景に,当時CISPRで速やかな国際標準化が求められていた「通信ポートの妨害波許容値」がどのように制定されたかを紹介する.
- 2010-03-12
著者
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