大学施設におけるビル用マルチ空調機の省エネルギーに関する研究 : 夜間の一斉停止の効果
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概要
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ビル用マルチは個々に運転の発停・温度調整ができるため利便性が高く、電力消費量の把握が容易なのでテナントビルを中心に広く使われている。しかし、一方で不在時の停止忘れによる無駄な電力を消費するおそれがある。本研究では研究室の多い大学施設における、停止忘れ運転による消費電力量を把握し、これを防止する中央からの一斉停止の効果を明らかにした。例えば、16台の室内機で構成される系統の実験の結果、1台のみの稼動時の室外機の消費電力は夏期の夜間では定格の13.4%、冬期では16.7%を占めることがわかった。さらに、実験期間中、少数台数での停止忘れがほぼ毎日複数系統で発生しており、その消費電力は建物全体の3.4〜15.1%に及んだ。この対策としての一斉停止によって停止忘れを防ぐことは、省エネルギー計画上有効であることがわかった。
- 2010-01-05
著者
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山元 武士
(現)東京電力(株)
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早川 眞
(現)早川建築環境研究室
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早川 眞
(現)早川建築環境研究室:日本大学
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早川 眞
早川建築環境研究室:日本大学
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山元 武士
(現)東京電力(株):日本大学大学院
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