十二指腸副乳頭カルチノイドの1例

元データ 2010-04-01

概要

まれな症例である副乳頭カルチノイドの1例を経験したので報告する.症例は70歳の男性で,他疾患のフォローにて実施された上部消化管内視鏡検査にて十二指腸副乳頭部付近の不整隆起を指摘され当院へ紹介となった.上部消化管内視鏡検査,ERCP,生検などから副乳頭カルチノイドと診断し,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を実施した.術前検査および術中所見からはリンパ節転移は否定的であったが,病理組織学的検索で#13リンパ節に転移を認めた.副乳頭カルチノイドはまれな疾患であり,過去の報告は本邦内外を含めて17例のみである.通常,カルチノイドのリンパ節転移は深達度および腫瘍径と相関関係にあるとされ,治療選択の際にもこの2点が重要とされるが,副乳頭カルチノイドでは他部位に生じたカルチノイドに比べてリンパ節転移の頻度が非常に高く,通常であれば局所切除が考慮されるような症例に対しても,系統的リンパ節郭清を伴った術式が必要と考えられた.

著者

田村 亮 神戸市立医療センター中央市民病院外科
小林 裕之 神戸市立医療センター中央市民病院外科
今井 幸弘 神戸市立医療センター中央市民病院病理科
三木 明 神戸市立医療センター中央市民病院外科
瓜生原 健嗣 神戸市立医療センター中央市民病院外科
岡田 憲幸 神戸市立医療センター中央市民病院外科
貝原 聡 神戸市立医療センター中央市民病院外科
細谷 亮 神戸市立医療センター中央市民病院外科
高田 真理子 神戸市立医療センター中央市民病院消化器内科
今井 幸弘 神戸市立中央市民病院病理
瓜生原 健嗣 神戸市立医療センター中央市民病院
三木 明 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院外科
小林 裕之 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院外科
細谷 亮 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院外科
貝原 聡 京都府立医科大学移植・再生外科
貝原 聡 先端医療振興財団先端医療センター 移植外科
細谷 亮 神戸市立中央市民病院 外科
細谷 亮 岐阜歯大 外科
三木 明 癌研有明病院 消化器外科
今井 幸弘 神戸市立医療センター中央市民病院病理部
今井 幸弘 神戸市立中央市民病院 核医学科
今井 幸弘 神戸市立医療センター中央市民病院 免疫血液内科
貝原 聡 京都府立医科大学 大学院移植・再生制御外科学講座
今井 幸弘 神戸市立中央市民病院臨床病理科

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