胆管腫瘍栓を伴った肝癌肉腫の1例

元データ 2008-01-01 一般社団法人日本消化器外科学会

概要

症例は67歳の男性で,近医にて黄疸を指摘され当院紹介となった.腹部造影CT上肝S5領域の帯状腫瘍陰影像と,胆管腫瘍栓およびそれに伴う肝内胆管拡張を認めた.経皮経肝胆管造影検査では胆管腫瘍栓は前区域枝から左肝管,総肝管まで伸展していた.胆管擦過細胞診では腺癌,胆管腫瘍栓生検では肉腫の診断であり,肝内胆管癌または肝肉腫の術前診断にて肝中央2区域切除・胆道再建・リンパ節郭清を施行した.切除標本の病理組織学的検査所見では,病変全体に高分化型腺癌と肉腫が混在し肉腫の一部には軟骨・類骨を認め肝癌肉腫と診断された.術後16か月現在,無再発生存中である.肝癌肉腫は非常にまれな疾患であり,我々が検索しえたかぎりでは17例を認めるのみで,胆管腫瘍栓を伴った症例は本症例が初めてであった.

著者

今井 幸弘 神戸市立医療センター中央市民病院病理科
細谷 亮 神戸市立医療センター中央市民病院外科
寺嶋 宏明 神戸市立中央市民病院外科
和田 道彦 神戸市立中央市民病院外科
細谷 亮 神戸市立中央市民病院外科
小倉 靖弘 神戸市立中央市民病院移植外科
今井 幸弘 神戸市立中央市民病院病理
遠藤 耕介 大阪赤十字病院小児外科
細谷 亮 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院外科
伊藤 亨 神戸市立医療センター中央市民病院画像診断・放射線治療科
遠藤 耕介 神戸市立中央市民病院外科
寺嶋 宏明 福井赤十字病院外科
和田 道彦 神戸市立医療センター中央市民病院外科
寺嶋 宏明 京都大学 肝胆膵・移植外科
細谷 亮 神戸市立中央市民病院 外科
細谷 亮 岐阜歯大 外科
小倉 靖弘 神戸市立中央市民病院外科
伊藤 亨 神戸市立中央市民病院画像診断・放射線科
今井 幸弘 神戸市立医療センター中央市民病院病理部
今井 幸弘 神戸市立中央市民病院 核医学科
寺嶋 宏明 神戸市立中央市民病院 外科
今井 幸弘 神戸市立中央市民病院臨床病理科

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