描画制作過程における「知的処理」と「感性処理」 : 具象群と非具象群の分析を手掛かりとして
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概要
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本研究では,先の研究によって明らかになった「具象・非具象」二つの描画タイプの表現特性を「知性情報処理」と「感性情報処理」の観点から捉えなおし,創造過程における"知性"と"感性"の相補的な働きかけを考察した。「知的処理と感性処理の指標」を用いた分析の結果,知的処理の特質と具象タイプの表現特性との関連が,感性処理の特質と非具象タイプの表現特性との関連が示唆された。また,非具象タイプの子どもたちの日常の造形活動に言及することで,創造過程における"感性"の能動的で積極的な役割を提示した。
- 2010-03-20