認知的・心的特性の分析に基づく造形活動の個人差に関する一考察
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概要
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本研究は,子どもの造形活動における個人差を造形的視点と認知的視点の両面から考察を試みた。認知的視点は筆者らの「描画特性における具象群と非具象群の分析」のデータを参照し,造形的視点は「造形活動の二重構造」の考えを援用し検討した。その結果,異なるタイプの認知特性や造形特性を示す子どもたちの存在が示唆され,"再現的な活動"に向かう子ども(多数派)ど探索的な活動"に向かう子ども(少数派)が認められた。造形活動の二重構造を保障し,探索的活動を支援する教材開発を行うことは「美術嫌い」をなくす手だてになると考える。
- 2009-03-21