美術科教育の他律的要因の考察
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概要
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本論は,美術科教育の論理を理解するための最重要な検討対象が,美術科教育の他律性であることを確認し,その検討に必要な具体的な材料である,美術科教育の「他律的要因」という概念を獲得するための考察を行ったものである。本考察の結果,先の昭和33年版小学校学習指導要領図画工作を検討対象とする拙稿により得られた概念「背馳する基準」を,新たに「他律的要因」として捉えなおすことができた。また,その捉えなおすプロセスにおいて,個別の学習指導要領の枠組みに限定されていた概念を,より広範な美術科教育というパースペクティブにおいて捉えなおすことができるようになった。
- 2010-03-20