現代日本における異文化音楽の受容と民主音楽協会の役割 : 南アジア音楽を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1963年に設立された財団法人民主音楽協会(以下、「民音」)は、仏教的価値観を背景に持ちながら、「より多くの人々に音楽芸術享受のよろこびを」、「地域の音楽文化の活性化」、「グローバルな音楽文化交流」といった理念に基づき音楽文化推進活動を展開している。本稿では、機関誌『民音』の記事とその他の情報源から得られる南アジア関連の音楽活動を整理し、この地域のどのような音楽や舞踊が日本の聴衆の耳に届いたかを、客観データとして一覧する。1971年1月のセイロンに始まり、2002年9月の南インド舞踊などの公演に至るまで、約25公演を行い、南アジア音楽および舞踊を紹介した。招聘ジャンルには舞踊が多いこと、いわゆる古典音楽などの大伝統ではなく、民俗的伝統に重きが置かれていることが、データ一覧から判明した。これらの結果の考察については、以後の研究に譲る。
著者
関連論文
- 現代日本における異文化音楽の受容と民主音楽協会の役割 : 南アジア音楽を中心に
- 現代日本におけるアジア音楽の受容 : 誰がインド音楽を習ったか?
- 昭和期日本におけるアジア音楽の認識 : 音楽雑誌『音楽之友』の記事(1941年-1989年)の考察から
- 古代インドにおけるヴィーナータイプの楽器についての一考察 : 仏教美術に対する楽器学的および音楽学的視点より
- 教則本に見るシタール音楽
- 南アジア音楽の録音物 : 日本における新旧刊行物