教育内容構成原理としてのアダム・スミス理論の有効性-アダム・スミスによる理論を通して見た「江戸時代」の経済発展-
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概要
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アダム・スミスの二大著作である『道徳感情論』と『国富論』の対応関係を考察し、経済学の始まりに「人間の学」が位置づくこと、及びこの「人間の学」の中核をなす「原理」として「同感」が挙げられることをあきらかにする。この考察によって得られたスミスによる理論的枠組みを通して、「江戸時代」の経済発展を(経済史の研究成果を利用しつつ)概観する。この概観により、訓育的側面としての「同感」をとり入れた歴史教育における教育内容の導出を試みる。