手続き的説明映像表現における状況マップの有効性
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概要
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高等学校普通教科「情報」において、手続き的説明内容を映像表現するために、絵コンテ作成を行うための心的表象の結束性の強化の促進を目的に、状況マップの利用を試みた。手続き的説明内容の創出に適するように説明文の型の利用を行い、併せて流れ図的概念ネットワークの適用、概念地図作成ソフトウェアの利用などで状況マップの作成方法を改善し実験とその分析を行った。まず、学習者の絵コンテ作成能力の下位尺度を因子分析で見出した。そこで、3因子構造であることを仮定し、認識力・構成力・表現力と命名した。そして、状況マップが学習者に心的表象の定着を促し絵コンテ作成の能力をどの程度向上させたかを調査した。その結果、状況マップ使用群は未使用群よりも認識力・構成力において有意に高い値を示した。さらに、その下位尺度の相関関係を調べ、それらが心的表象の定着度にどのような影響を与えたかを分析し、パス図を作成した。また、学習者の状況マップの利用状況の分析を行い、改善点を抽出した。
- 2009-11-30