情報教育における映像表現のための状況マップの有効性
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概要
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情報化社会の進展によるネットワークや映像周辺機器の発展を背景に、高等学校普通教科「情報」においても、様々な情報の融合形態である映像情報の表現教育が望まれている。そして、それらの情報を処理するための能力を培っていくために、記憶の体制化を促進する図式的オーガナイザーを応用した状況マップを活用することが考えられる。著者は、これを心的表象の結束を強化し保持することで、学習者が具体的な映像制作に臨む際の礎になるためと仮定し、映像制作において状況マップが学習者に対してどの程度効果があるかを検証する。さらに、状況マップ作成時に生じる問題点も明らかにする。今回、高等学校普通教科「情報」を受講中の生徒を対象に調査及び分析を行った。その結果、状況マップを利用した状況モデルはある程度有効であった。しかし、状況マップ作成時の文章表現から映像表現への変換、イメージの収束と拡散、内容構成の理解の問題など解決しなければならない多くの点が明確になった。
- 2008-09-30