グローバリゼーションの進展と地域政策の転換(<特集>地域政策の分岐点-21世紀の地域政策のあり方をめぐって-)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我が国の地域政策は,80年代後半からグローバリゼーションのもと「規制緩和・競争秩序」と「地方分権」の潮流により政策の転換が求められてきた.本稿では,川島(1988)の地域政策概念による「全国的視角」,「地域間の経済的不平等」と「国」による責任について注目し,今日的にはこれらが後退しつつあることを示した.さらに政策の転換の持つ意味について検討した.次に「政策システム論」の枠組みを利用し地域政策を「環境条件」の変化と「メタ政策」との関係をふまえながら80年代以降の地域政策を「安定期」と「衰退・転換期」(「構造調整期」「ゼロサム政策の転換期」「国のゲートキーパー化」)に区分した.さらに,地方分権進展の原理となった「補完性の原理」に伴う政府間関係および市民と政府の関係にかかる問題点と課題について触れた.
- 2009-12-30
著者
関連論文
- 山村の過疎深化と地域社会の維持・再生への展望 : 2002年宮崎地域大会シンポジウム
- 〈社会再生〉を基軸とした地域産業の持続的成長戦略(1) : 「産業と都市の融合」をどう問うのか?
- グローバリゼーションの進展と地域政策の転換(地域政策の分岐点-21世紀の地域政策のあり方をめぐって-)
- 地域経済再生への"ポスト高度成長"パラダイム--〈社会再生〉を基軸とした地域産業の持続的発展戦略(2) (特集 産業立地政策のこれからを考える--立地政策と立地センターの50周年を見据えて)
- 地域産業政策形成と経済地理学([ラウンドテーブル 1]地域産業政策の将来展望と経済地理学の課題,経済地理学会第55回(2008年度)大会)
- 趣旨説明([ラウンドテーブル 1]地域産業政策の将来展望と経済地理学の課題,経済地理学会第55回(2008年度)大会)
- コメント2([大会シンポジウム]経済の回復過程における地域の再生と不均等,経済地理学会第54回(2007年度)大会)
- 関東地域におけるIC産業 : 立地特性と日立の事例を中心に
- テクノポリスと半導体産業(西南支部)( 環境問題の多元化と経済地理学 : 循環型社会の形成にむけて)
- アメリカのインキュベ-タ-運営における人と組織(1)
- 研究ノ-ト テクノポリス開発機構の今後の事業展開の方向性
- 解説 工業立地原単位と工業用水
- 「新成長戦略」の問題点と社会再生を基軸とした新たな地域産業政策の可能性について([ラウンドテーブル 1]ポスト20世紀システムにおける国土・地域政策の展開方向,経済地理学会第58回(2011年度)大会)
- 産業立地政策の枠組みと政策評価(8月例会,北東支部,例会記録(2012年7月〜9月))