均衡発展政策から地域再生の地域政策への課題(<特集>地域政策の分岐点-21世紀の地域政策のあり方をめぐって-)
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概要
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21世紀を迎えてわが国の地域政策は大きく転換したように思われる.すなわち,従来の均衡発展政策から地域再生を軸とした地域政策である.この変化を見るに当たって「地域政策」,「地域問題」という用語に関するこれまでの議論を紹介した上で,筆者の視点を示した.ついで,地域再生に関わる「国土形成計画法」,「地域再生法」,「構造改革特別区域法」,「都市再生特別措置法」という近年の法制度を瞥見したのち,5つの指標(一人あたり県民所得,失業者数および失業率,一人あたり地方税収入,人口動態,介護保険施設・医師数)の都道府県間の格差実態を考察した.これらの検討を通して地域再生を軸とした政策の評価を行なう中で,今後,医療・福祉と環境に関わる事柄が地域政策(とりわけ首都圏を中心とした大都市圏で)の課題となることを論じた.さらに,経済地理学は科学的見地から積極的に地域づくりや地域再生プログラムに対して発信することが必要であることを主張した.
- 2009-12-30
著者
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