スリランカのインクルーシブ教育の実践-特別支援学級の実践事例から考える-
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概要
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スリランカのインクルーシブ教育について、2年間にわたり現地調査を行った。教育立国を目ざすスリランカでは、インクルーシブ教育を目ざした取り組みが行われているが、一般学校に併設された特別支援学級の学級編成や児童の実態は、日本と変わらないと言える。開発途上国と言われる中でも、就学を希望する障害児を受け入れて学校教育の光を当てようとする姿勢には、日本の教育界も学ぶべきことは多いと言える。指導内容においては、国によって統一された教育課程はなく、教科教育に重点がおかれているといえるが、各学校独自の教育課程を策定して、前向きな障害児教育が行われている。"Educational for All"という、国連の児童の就学率向上を目ざすためには、開発途上国と言われる国の障害児教育が大切にされる必要があり、そのためにはスリランカの障害児教育事情に応じた独自の教育内容の整備と教育課程の編成、そして教育情報の収集が今後の課題となると言える。
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