基礎看護実習における臨地実習指導のあり方 : 基礎看護実習での指導過程を分析して
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概要
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抄録:本研究の目的は,臨地実習の指導過程から指導の論理をとりだす過程を分析し,指導上のポイントを導きだすことである.対象は基礎看護実習の指導過程で,学生の看護的な認識の発展がみられた指導過程とした.研究方法は,まず指導過程をプロセスレコードに記述し指導者の認識の特徴をとりだした。指導場面全体を科学的抽象し指導の論理をとりだし一般化し,指導ポイントをとりだしたところ以下の結論及び結論を得た. 1〈事実を確認する〉局面では看護の原基形態に沿って事実を問う. 2〈学生の頭を整える〉局面では着目する事実及び患者の立場に立ち考える刺激を送る. 3〈学生の看護過程の意味をとらえる〉局面では対象の理解を深める刺激を送る. また指導過程には,〈看護の原基形態に沿って事実を確認〉した指導者が,看護を頂点に患者の立場で立体像を描き,学生の頭にある認識内部の矛盾を描くことで,学生の認識内部の矛盾を調和に向け〈着目する事実や患者の立場に立ち考える刺激を送る〉〈対象の理解を深める刺激〉を送った結果,学生の頭に立体像が形成され自己の言葉で表現できたことで,認識内部の矛盾が調和的に解決された,という構造があった.
- 2009-07-01
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