乳房部分切除を施行した乳腺悪性葉状腫瘍の1例
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概要
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60歳の閉経後女性の乳房悪性葉状腫瘍に対して乳房部分切除を施行した1例を経験した. 主訴は左乳房のしこり, マンモグラフィーで径約1.5cm, 一部境界不明瞭な腫瘤が認められ, カテゴリー4:悪性疑いと判定された. 細胞診はClass IIIであった. 術中スタンプ診で悪性と判定され, 切除断端陰性を保って乳房部分切除が行なわれた. 術後組織診断で強拡大10視野中平均8.2個の核分裂を伴う悪性葉状腫瘍と診断された. 術後照射・化学療法は行なわなかった. 術後18ヶ月で無再発健存である. 葉状腫瘍は径の大きな病巣についての報告が多く, 本症例の如く小径で悪性の病巣についての報告は少ない. 術式や術後治療についての文献的考察を加えて報告する.
- 2009-12-25
著者
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岩田 亨
労働者健康福祉機構長崎労災病院外科
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金高 賢悟
長崎大学大学院移植・消化器外科
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宮原 晋一
労働者健康福祉機構長崎労災病院病理
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金高 賢悟
長崎労災病院外科
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宮原 晋一[他]
労働者健康福祉機構長崎労災病院病理
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