コミュニケーションが苦手な看護学生の対人関係の特性から教育的支援を考える
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概要
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目的:コミュニケーションを苦手とする学生の対人関係の特性を明らかにし,教育的支援についての示唆を得る.方法:コミュニケーションが苦手と自覚している看護学生11名を対象に,対人関係に関する内容を半構造化面接にてインタビューを行い,M-GTAに基づき内容を分析した.結果:学生は,これまでのネガティブな[過去の体験]より,〈劣等感〉や〈コミュニケーションの苦手意識〉による[自己に対する否定感]と,人への警戒心といった〈他者へのマイナス意識〉による[過剰な他者への意識]の2つの感情を抱いていた.これらの感情は,〈消極的な対人関係〉行動と不健康な防衛反応である〈偽りの言動〉を生じさせ,自分の理想と現実の狭間で[あるべき自分との葛藤]を抱く.さらにそれは,[他者へのマイナス意識]と[自分に対する否定感」を過剰にして【対人関係における苦手意識】を形成していた.結論:対人関係を苦手とする学生の教育においては,学生が自分の対人関係の特性を自覚することを促し,自己受容を進められる関わりが重要となる.
著者
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