多段階ステップテストによる運動負荷を用いた運動強度と血中乳酸値の関連性
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概要
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本研究の目的は本学科の女子学生23人を対象にステップテストを用いた多段階負荷時の、血中乳酸値と心拍数を測定し、運動負荷量に対する自覚的運動強度(RPE)との妥当性について分析するとともに、推定最大酸素摂取量の算出と血中乳酸値との関連性について確認することであった。結果はステップテストにおける運動負荷量と心拍数は有意な相関を示し、運動時のRPEの妥当性が確認できた。平均の推定最大摂取酸素量は39.9±6.4ml/kg/min、乳酸性閾値における心拍数は126±14拍/分、血中乳酸値は1.5±0.5mmol/Lであった。70%の運動負荷後の血中乳酸値は1.4から6.6の範囲でスプリント種目が得意な者が高値を示した。本研究において運動中のRPEは運動強度の判定に有効なことが確認できた。また、ある程度の運動習慣がある女子学生において血中乳酸値は無酸素性運動能力の判定に有効であることが示唆された。
- 2009-12-08
著者
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岡村 吉隆
千里金蘭大学生活科学部食物栄養学科
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大久保 なつみ
千里金蘭大学生活科学部食物栄養学科2008年度卒業生
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大森 優奈
千里金蘭大学生活科学部食物栄養学科2008年度卒業生
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口野 暢子
千里金蘭大学食物栄養学科2008年度卒業生
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