Make-to-Order型とMake-to-Stock型を包含する生産販売方式における製品の在庫性向
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概要
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Make-to-Order型とMake-to-Stock型の二方式を包含する範囲内の生産販売方式を簡潔な数理モデルとして表し,在庫費用と顧客の歩留り率の二定量をパラメータとして,製品の生産販売利益を定式化する.生産販売利益を最大にする在庫量を求め,最大生産販売利益を得る.製品を生産販売する際に要するその他の費用をこのモデルに取り入れて,パラメータの数を増し,モデルをより一般化しても,二定量をパラメータとして用いて得た生産販売利益の表式と多くの場合に数学的に同形になり,パラメータの数値を修正するだけの扱いで済むことを示す.この生産販売方式のモデルから,「在庫性向」を定義する.在庫性向が正である商品については在庫販売方式にすると利益が上がり,在庫性向が負である商品については在庫せずに,受注生産販売方式にすると利益が上がる.つまり,在庫性向は,その値により,商品を生産販売する方式としてMake-to-Stock型とMake-to-Order型の二方式のうちのいずれが適しているかを判別する.また、一種類の商品についてなした最適在庫量の議論を複数の種類の商品を在庫し販売する場合の在庫量問題に適用して,最適な在庫方式を導く.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 2008-08-15
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