欧州-アジア間のものづくりブリッジ化(21年度第2回研究会(関西研究会))
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概要
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アジア域内は重厚な製造業集積を持つに至った。他方で、中東欧など欧州市場の前線基地となる地域でのオペレーションを考えると、その立脚基盤は脆弱である。いわゆる西ヨーロッパでの生産拠点設立は早かったものの、アジア事業の重点化が進む中で、中東欧への進出が始まるまで、欧州事業は長らく閉塞感があった。金融危機後、米国市場偏重にもみえる事業構造が日本企業の問題点として改めて認識された。以前にも増して、BRICsなど新興市場をいかに取り込むかの重要性が唱えられているが、他方では欧州市場の魅力も再確認され、その事業再編が加速している。アジア事業重点化の成果は、大きい。欧州事業再編にあたって、アジア製造業と欧州現地生産をいかにつなげるかが、日本企業の大きな課題となっている。本稿は、モノの流れとノウハウの流れを作り出す、欧州とアジアの間のものづくりブリッジ化を考える。また、ノウハウの流れでは、日本企業の実態調査をもとに、アジア・シニア工場の構想について述べる。
- 2009-11-06
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