教職概論における「文学」の研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「文学」の機能のなかで,「意味を求める働き」と「想像を促進する働き」に着目し,教職科目である「教職概論」における文学の意義について考察する。個人の視点から状況を考えていこうという姿勢に文学のひとつの特質があることをふまえて,「(1)ケーススタディを考える場」「(2)他者から「問題」がどう映っているかを想像する場」「(3)個々の人間にとっての「教育」を考察する場」としての「文学」の教育的意義を考える。「教職概論」受講者自身の教育受容史や夏目漱石「坊ちゃん」に対する学生の反応を分析しながら,文学の機能を「生活指導論」「進路指導論」そして「教員養成学」にも応用することを展望する。