大隈言道自筆資料『自詠集中抄』-言道門下小林重治歌集-(二)
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概要
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前回に続き、江戸時代後期に活躍した福岡の歌人、大隈言道の自筆新資料を紹介する。言道門下の小林重治の歌集『自詠集中抄』は、飯塚歌壇の当時のおもかげや、門下生同士の歌集の貸し借りの様子も詞書などから看取できる。また、この歌集を添削および清書した、師言道の指導方針をかいまみることはもとより、のびやかな言道の筆の跡をも辿ることができる好資料であり、この和本全体が、鑑賞に堪えうる芸術作品である。前号の続編として翻刻し、言道の門下指導の一資料として考察していきたい。翻刻に於ける凡例は、前号参照のこと。
著者
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