簡単な道具を用いたいくつかの黒板実験(C 実験開発,北海道支部特集「実践からの提言」)
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概要
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ひとつの演示実験が普及していくためには,手軽さと自由度の高さが重要である。手軽さについては,いまさら説明の必要はないだろう。安価であるのはもちろん,製作に要する時間や材料の点数が少ないものが望ましい。次に自由度であるが,これは,その教具に授業者の工夫や個性を生かせる余地が大きいほどよい。市販の"○○実験装置"は,その実験に特化しているから,誰でも失敗なく同じ結果が得られるが,その一方で,原理も,方法も,結果も,マニュアルの通りにしかならず,没個性的である。本当に生き生きした授業とは,当の授業者本人によってよく工夫され,準備された授業であることは,経験が教えてくれている。また,その教具がさらに進化・発展するためにも自由度は大切な要素である。道具が簡単であれば,それだけ原理がむき出しになるので,ポイントを押さえやすくなる。黒板をうまく使えれば,一般教室で,授業の流れを中断せずに実験ができる。このような考えから,筆者は黒板実験と称して黒板に磁石で固定するタイプの実験を授業に取り入れてきた。以下にそのいくつかを報告する。
- 日本物理教育学会の論文
- 1996-06-05
著者
関連論文
- アドバンシング物理A2, J.オグボーン/M.ホワイトハウス編, 笠耐/西川恭治/覧具博義 監訳, シュプリンガー・フェアラーク, 東京, A4変, 上製, 261頁, 4,000円
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