量の対数の解釈と表記
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
量計算の基本は,量=数×単位という関係である。しかし,数学で定義した対数は,真数が数なので,量の対数との整合性が問題になる。数の乗除を模倣して組立単位を考えたのと同じように,形式的に量の対数を考えることができる。真数を量にしても,数の部分の対数を考えればいいからである。他方,対数関数の展開項の次元にも誤解が生じているという実態を指摘する。これらを踏まえたうえで,log量とlog(量/単位)のどちらかの表記を適宜使い分けるという方式を提案する。
- 日本物理教育学会の論文
- 2000-12-30
著者
関連論文
- 第6回関東地区「リフレッシュ理科教室」報告
- 概念・イメージを伴わないことばだけの理解の実態
- 遠心力の起因に関する指導上の注意(講義室)
- モル質量の単位量に関する注意(談話室)
- 物理量の四則演算のしくみ : 単位量の意味
- 要素粒子数と物質量の概念に関する注意
- 力学系と電気系の対応に関する注意
- 物理量の測定の意味 : 物理教育と算数・数学教育の接点
- ベクトル記号の使い方に関する初歩的な注意(談話室)
- 銀樹のフラクタル成長を題材にした情報系の物理実験教育(実験室)
- 量の対数の解釈と表記
- 物理量の概念の誤解と混乱
- 演習書の中の束縛運動に関する誤り(談話室)
- 音のドップラー効果の原因に対する波長の意味
- 要素粒子数と物質量の概念に関する注意(フォーラム)