Quinke音波干渉器の物理 : 仮構と現実
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概要
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物理テキストのいくつかはQuinke音波干渉器について記述している。テキストの説明によれば,実験で得られる結果は極めて簡単なはずである。それを素直に受け取って試験問題も作られる。しかし実際に実験をしてみると結果はテキストの説明とは非常に違ったものである。実際の測定データはどのようなものかを示し,現実には何が起こっているか考察する。多くのテキストにみられる説明は非現実的な仮定を明示せずに前提し,実際には起こらないことを主張していることがわかる。Quinke音波干渉器を取り上げた平成12年度大学入試センター試験物理Ib問4を批判的に論じる。
- 日本物理教育学会の論文
- 2000-06-15
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