変形回路における磁気エネルギーについて
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概要
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電磁誘導を伴なう現象に対してエネルギー保存則を適用する時,磁気エネルギーを考慮することの重要性を指摘する.昭和56年3月に実施された本学入学試験の物理の問題を例にとる.この問題では,磁気エネルギーが全く無視されている.著者は,この点が本質的に誤っているとの疑いを持つ.同様の問題は高等学校の物理の教科書及び他大学の過去の入試問題にも見出される.ここでは,磁気エネルギーを考慮して,正しいエネルギー保存則を示す.物理教育において,磁気エネルギーは電気(静電)エネルギーより遅れて登場する.著者は,この点を改めて,より早い時期に磁気エネルギーを導入するのが良いと考える.
- 日本物理教育学会の論文
- 1981-12-10
著者
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