マイコンとオシロスコープによる運動のグラフ表示法
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概要
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マイコンとオシロスコープを用いると,運動体の座標xと時刻tの関係をブラウン管上に表示することができる,力学台車を走らせて,ある定められた区間を通過し終るとすぐにそのグラフが表示される.いろいろ条件を変えて走らせると,それぞれ特徴のあるグラフがその場で示されるので生徒の興味をひき理解に役立つ.透明なアクリル板に2.5cm間隔で21枚のアルミ箔を貼った位置検出板を力学台車に取付ける.基準パルス発生器からのパルスによってマイコンは時間を刻みながら,光遮断法によって台車の位置を検出する.座標が2.5cm進むごとに,そのときの時刻をメモリーに格納する.こうして座標50cmを通過し終ると,I/Oポートから座標と時刻を順々に出力する.これら8ビットのデーターをD/A変換してオシロスコープの水平端子と垂直端子に加えて輝点の位置を変える.これをくり返すことによってブラウン管上に静止したx-tグラフを表示することができる.
- 日本物理教育学会の論文
- 1979-12-25