DTI-based tractographyによる白質マッピングの脳神経外科手術への応用(<特集>手術訓練としての外科解剖実習(2):手術合併症を防ぐために-第23回微小脳神経外科解剖セミナーより-)
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概要
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拡散テンソルMRIによるtractographyは,従来invisibleな白質内構造を画像化し,eloquent fiberの同定に応用できる.Tractographyによる白質マッピングの現状とその有用性を報告する.各fiberの至適作製条件を設定後,皮質脊髄路(CST)と弓状束(AF)を作製した.白質電気刺激では距離と刺激強度に非線形相関があった.白質刺激MEP閾値は2mA程度であり,皮質刺激MEPの1/10程度であった.刺激部位がAFの5mm以内の時は錯語を呈した.CSTとAFの交差部は運動,言語機能マッピングが必要であり,外科解剖としてきわめて重要な部位と考える.
- 2009-11-20
著者
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