ラティスフィルタを用いた高速適応アルゴリズム(信号処理,プロセッサ,DSP,画像処理技術及び一般)

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概要

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入力信号の相関行列における固有値拡がりの影響によって適応フィルタの収束速度が劣化する問題がある.その問題解決法の一つとして入力信号の直交化にラティスフィルタを用いた2ステージ適応フィルタがある.しかし,反射係数の変動が影響し,適応フィルタの出力誤差が十分低減されないまま途中飽和してしまう.この途中飽和問題を解決する一手法として,反射係数の変動に同期させ適応フィルタの係数を補正する同期形学習アルゴリズムを用いた手法が提案されている.本論文では,同期形学習アルゴリズムを用いた手法とは異なる観点から,途中飽和問題を解決する新たな適応アルゴリズムを提案した.また,式変形した結果,提案手法と同期形学習アルゴリズムを用いた手法は同じ構成であることが明らかとなった.しかし,計算量の面で多くの場合提案手法の方が有利であった.そして,各手法における収束特性の比較として未知システムを同定する計算機シミュレーション実験を行い,提案手法が良好な収束特性を示すことを確認した.
2009-10-08

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