自己回帰型適応プレフィルタを用いたIIR型等化器

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
本稿では、自己回帰型適応プレフィルタを用いたIIR型適応等化器を提案する。提案する等化器の構成は、推定された通信路の逆フィルタをFIR型適応フィルタの前部に縦続するフィルタ構成を有し、全体としてIIRシステムとなっている。FIR型フィルタのみを用いた従来のFIR型適応等化器では入力信号の相関が大きいときLMSアルゴリズムの収束特性が悪化する問題があった。今回提案する方法では、通信路で生じた信号の相関を低減する効果を有する逆フィルタをFIR型適応等化器の前部に置くことでLMSアルゴリズムの収束特性を改善し、トレーニング時間の短縮を実現する。また、提案する等化器が収束するときIIR型のウイナーフィルタと同じ伝達関数になることも示す。計算機シミュレーションでは提案する等化器の有効性を確認する。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-09-22

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク