ソリューション・フォーカスト・アプローチにおける感情へのアプローチ:その独自性とクライエントの感情軽視の危険性
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概要
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本橋では,ソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA)における感情へのアプローチについての議論を展望し,その長所と短所を議論した。 SFAにおける感情へのアプローチには,クライエントのネガティブな感情に対処する力を強調することで,クライエントのネガティブな感情状態からポジティブな感情状態への転換が促進されやすくなるという強みがあることが指摘された。一方,SFAで常に試みられるクライエントの「問題の話」から「解決の話」への転換には,クライエントの感情状態への軽視へとつながる危険性があることが指摘された。最後にクライエントの感情状態を軽視することを避けるためには,それぞれのクライエントの視点でSFAを実施することの重要性が強調された。
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